双極性障害はじめました!

双極性障害Ⅰ型のアラサーが店主です

双極性障害ってどんな病気? その1

「躁」と「うつ」を繰り返す「脳の病気」です

双極性障害は気分の浮き沈みの度合いや、症状の現れ方によって、「性格的なもの」と思われがちな病気です。しかし、気のもちようや、心がけで治るものではなく、治療が必要な脳の病気なのです。

また、双極性障害には「躁状態」「うつ状態」「寛解期」の3つのエピソードがあり、それらを繰り返します。始まりの状態は人によってそれぞれですが、多くの場合、最初は「うつ病」と診断されて治療がスタートします。

双極性障害にはⅠ型とⅡ型があり、躁状態の程度によって、「躁」と「軽躁」に分けて、Ⅰ型とⅡ型の診断基準にしています。

今回は双極性障害の特徴について、お話していきたいと思います。

 

双極性障害の特徴

・「躁」と「うつ」がくり返し現れる

・症状の現れ方には個人差がある

・20代~30代で発症しやすい

・春~夏は躁、秋~冬はうつが多くなる

・ストレスや睡眠不足、生活リズムの乱れが病気発症や再発のきっかけになりやすい

・ほかの精神疾患を併発しやすい

 

以上挙げた以外にも、いくつかの特徴がありますが、今回は実際に私の症状の特徴にもなっているものを挙げさせていただきました。

では、今回は躁とうつのエピソードについて、詳しく見ていきたいと思います。当事者の方でしたら、分かり合える部分もあるかもしれませんし、周りに双極性障害をお持ちの方でも、ぜひ何かお気づきのことがあればコメントください。

 

くりかえし現れる大きな2つのエピソード

「躁」エピソード

一般的に躁状態では、気が大きくなって自信に満ち溢れ、自分はなんでもできるという万能感を持ちます。ほとんど眠らなくても平気で活動したり、次々と新しい計画を立てたり、無謀な行動に走ったりします。散財、借金、暴言・暴力など、躁状態の時には、経済的・社会的損失のリスクを負う可能性が非常に高いです。躁状態は急に起こって、1週間以上続きます。治療を行わないと、何ヶ月も続いてしまうのです。

また、躁状態のほかに、「軽躁状態」と呼ばれる状態があります。双極性障害Ⅱ型の方は、診断基準としてこの軽躁状態うつ状態しかないことが大きな特徴です。軽躁状態は入院を必要とするほどの大きな問題を起こすことはなく、期間も4日以上とされています。

「うつ」エピソード

一方、うつ状態になると、心も体もエネルギーを失い、重苦しく沈んだいやな気分が1日中ほとんど毎日続きます。それまで興味を持っていたものにも一切興味を持てなくなり、疲労感も激しく、すぐに疲れてしまいます。否定的な考えばかりが頭に浮かび、思考力が低下が進むと、自信を失い、自分には価値がないと自己否定な考えにとらわれるようになります。うつ状態は本人がつらい思いをします。周囲は本人がうつ状態のほうが静かに過ごせるため気を緩めがちですが、自己否定や自殺念慮が進んでいることがあります。助けを求めるサインを見逃さないようにしてください。

 

私の「躁」「うつ」エピソード

躁エピソードについて、私の場合、経済的ダメージが多いです。転職を繰り返すこともそうですが、大きなエピソードが2つあります。①免許がないのに中型バイクを購入したこと ②異性交遊が活発になってしまうこと でした。

①は、躁が頂点に来ているときだったので、購入後すぐ免許取得のために頑張っていたのですが、秋の到来とともにだんだんと足が遠のき、結局免許が取得できないまま退学しました。バイクもまた売りに出すことになり、それまでの駐車場代などもかんがえると、それなりの損失が出たと思います。

②の異性交遊のエピソードですが、これは20代前半の、まだ双極性障害と診断される前のことでした。今思えば、毎日繁華街に出て、という生活を繰り返していたのは異常だったと思います。ただ、今でもやはり躁状態の時は性欲が高まりますし、うつ状態の時は減退します。それが一種の指標になっているのも事実です。

うつエピソードについては、もちろん気分の落ち込み、仕事では作業効率の低下、身体の倦怠感など、さまざまあります。今回の休職に至った経緯も、10月頃から始まった冬季うつによるもので、回復するには5月ぐらいまで待たないと、気持ちが上がりません。それまでは肩こりや激しい頭痛に悩まされて、毎日を過ごしていました。また、心の沈み方も酷かったです。今回は、新婚生活ということもあり、支えてくれる人がいたので通常よりも落ち込み方が軽度で済みましたが、希死念慮と戦う辛さは言うまでもないかと思います。

自分語りをしたら止まりませんね。私の詳しいエピソードについては、また別記事で話すことができたらと思います。

 

本日も読んでくださってありがとうございました。